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女帝の母となる名牝
※画像はイメージです。(Canvaを使用した執筆者本人による作品)
現代でも競馬界に貢献する牝系
1980年5月10日、社台ファーム白老にて80年代から90年代頭にかけて、日本リーディングサイアーを取得した大種牡馬ノーザンテーストとシャダイフェザーの仔として誕生したダイナカール。
母父はガーサント。
現役時代の活躍に加えて大種牡馬の父同様、繁殖入りした後も現代の競馬界にその名を残し続けている。
今回は彼女の生涯、そして現代も競馬界を盛り上げている子孫たちを見ていこう。
初陣
※画像はイメージです。(Canvaを使用した執筆者本人による作品)
負け無しの3連勝
1982年10月17日、東京競馬場でデビューを迎えたいダイナカール。
このデビュー戦となる新馬戦は現役生活で唯一のダート戦であった。
岡部幸雄を背に単勝オッズ1.9倍の1番人気に応え勝利。
続く白菊賞、3歳牝馬Sでは1番人気ではなかったものの、同じく岡部幸雄の手綱で勝利し、デビューから負け無しの3連勝を飾った。
クラシック戦線へ
年が明け、4歳となったダイナカールは勿論クラシック戦線へ向かう。
4歳最初のレースとしてクイーンCに出走。無敗であった為、久しぶりに1番人気で迎えたが5着に敗れる。
次走として岡部幸雄から東信二に乗り替わって報知杯4歳牝馬特別(現:フィリーズレビュー)に挑むも2着だった。
桜の舞台
今年に入り、未勝利のまま桜の舞台桜花賞にやって来たダイナカール。
当日は不良馬場でのレースとなり、1番人気に支持されるも3着とまたも勝ち切る事が出来なかった。
優駿牝馬
※画像はイメージです。(Canvaを使用した執筆者本人による作品)
世代の牝馬の頂点へ
先の2戦では東信二が手綱を取っていたが、オークスでは再び岡部幸雄とのコンビが復活。
28頭と多頭数が出走する中、2番人気に指示されたダイナカールは6番手辺りでレースを進め、第3コーナーに付近で2番手まで馬体を上げ最後の直線に向いた。
ダイナカールとメジロハイネが叩き合いをする中、タイアオバ、ジョーキジルキム、レインボーピットも加わり5頭が並ぶ接戦で幕を閉じた。
ダイナカールは、2着のダイアオパに対しハナ差で勝利。
この年の初勝利と挙げると同時に、世代の牝馬の頂点に立った。
オークス後にセントライト記念で2着、ローズSで3着となるもターコイズSで復活。
しかし、このターコイズSでの勝利が現役最後の勝利となる。
年末には有馬記念に出走し4着に終わった。
続いた苦戦
遠のく勝ち星
古馬となった1984年よりグレード制が導入され、ダイナカールはこの年の最初のレースとして1番人気で目黒記念(GⅡ)に出走し4着となった。
この年は他に3戦に挑んだが、最高着順はアルゼンチン共和国杯(GⅡ)の3着だった。
その後1985年に入るも、AJCC(GⅡ)の2着が最高だった。
結果的に古馬になってからは勝ち星を挙げる事が出来ず、現役生活に別れを告げた。
ダイナカール系
※画像はイメージです。(Canvaを使用した執筆者本人による作品)
繁殖牝馬としての功績
引退後、繁殖牝馬となったダイナカールは後世に活躍する子孫を残す事となる。
"ダイナカール系"と呼ばれ、優秀な子孫が今も競馬界を盛り上げている。
ダイナカールの代表産駒はトニービンとの仔であるエアグルーヴだろう。
母と同じく優駿牝馬を、そして天皇賞(秋)も制するなど、1997年のJRA賞年度代表馬及び最優秀5歳以上牝馬を受賞した名牝である。
そのエアグルーヴの仔として、エリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ。
さらにそのアドマイヤグルーヴの仔に二冠馬ドゥラメンテがいる。
ファミリーライン
ダイナカールの主な牝系ファミリーラインを以下に表示する。(主に国内外GⅠ/JpnⅠ勝ち馬)
子 | 孫 | 曾孫 | 玄孫 | |
ダイナカール(牝・1980年産)[優駿牝馬] | カーリーエンジェル(牝・1990年産) | オレハマッテルゼ(牡・2000年産)[高松宮記念] | ||
エアグルーヴ(牝・1993年産)[優駿牝馬、天皇賞(秋)] | アドマイヤグルーヴ(牝・2000年産)[エリザベス女王杯連覇] | ドゥラメンテ(牡・2012年産)[皐月賞、東京優駿] | ||
ソニックグルーヴ(牝・2003年産) | スペシャルグルーヴ(牝・2007年産) | ジュンライトボルト(牡・2017年産)[チャンピオンズC] | ||
ルーラーシップ(牡・2007年産)[クイーンエリザベス2世C] | ミッキーファイト(牡・2021年産)[帝王賞] |
牝系ではないがドゥラメンテの仔のリバティアイランド(2020年産)が三冠牝馬となっている。
さいごに
デビューから3連勝を飾り、その後は敗戦が続いたものの世代の牝馬の頂点に立ったダイナカール。しかし、その後は苦戦続きで納得するレースは出来ず引退したのだろう。
優駿牝馬を制した事だけでも功績は大きいものだが、繁殖牝馬として現代の競馬界を盛り上げている礎となった彼女の功績は計り知れない。
彼女の血を引くGⅠ馬がこれから先も現れる事を楽しみに待とう。
ダイナカールの情報
ダイナカール(牝馬・鹿毛)
1980年5月10日生
1999年4月15日没 18歳(旧19歳)
父ノーザンテースト
母シャダイフェザー
母父ガーサント
[生産者]
社台ファーム白老
[馬主]
(有)社台レースホース
[調教師]
野平好男(美浦)
高橋英夫(美浦)
[競走成績]
18戦5勝
[主な勝ち鞍]
1983年 優駿牝馬(八大競走)
[獲得タイトル]
1982年 優駿賞最優秀3歳牝馬
1983年 優駿賞最優秀4歳牝馬
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